バージョン管理を始めよう
動いていたコードに手を加えたら突然壊れてしまった——そんな経験はありませんか?何を変えたか思い出せず、「動いていたときに戻れたらいいのに…」と思うはずです。バージョン管理はまさにビデオゲームのセーブポイント。コミットを作るたびに復元ポイントができ、必要なときにいつでも戻れます。GitHub を使えば、そのセーブポイントをクラウドに保存して安全にバックアップできます。
主要な概念
- Git:ローカルPC上のファイル変更履歴を追跡するソフト
- GitHub:その履歴をクラウドに保存するサービス(コード版Google Drive)
- GitHub Desktop:GitをGUIで操作できる公式クライアント
- リポジトリ(repo):変更履歴を記録するプロジェクトフォルダ
必要なもの
- Windows、macOS、またはLinux PC
- インターネット接続
- GitHubアカウント用のメールアドレス
- 15〜20分
ステップ1:GitHubアカウントを作成
- ブラウザで github.com へ
- Sign up をクリック
- メールアドレス・パスワード・ユーザー名を入力
- 案内に従って本人確認を完了
ステップ2:GitHub Desktopをインストール
- desktop.github.com を開き、Download をクリック
- ダウンロードしたファイルを開いてインストール
- Windows:インストーラーをダブルクリックすると自動でセットアップ&起動
- Mac:ダウンロードした
.zipファイルを開き、GitHub DesktopをApplicationsフォルダへドラッグして起動
ステップ3:GitHub Desktopにサインイン
- アプリを開き Sign in to GitHub.com
- ブラウザが自動で開くので Authorize desktop
- アプリに戻り Finish でセットアップ完了
ステップ4:最初のリポジトリを作る
- GitHub Desktop のトップ画面で Create a New Repository on your Hard Drive
- 次のように入力:
- Name:
my-first-project - Description:
Learning version control(任意) - Local Path: 保存先(Documentsなど)
- Initialize this repository with a README にチェック
- Name:
- Create Repository をクリック
ステップ5:フォルダを開いてみる
- Repository > Show in Finder/Explorer を選択
my-first-projectフォルダとREADME.mdファイルが確認できます
ステップ6:READMEを編集
README.mdをメモ帳/TextEdit/VS Codeなどで開く- 内容を以下に書き換え、保存
# 初めてのプロジェクト GitHub Desktopでバージョン管理を学習中です。 ## 作成するもの このプロジェクトで学ぶこと: - コードの変更を追跡する - セーブポイント(コミット)を作成する - 作業をGitHubにバックアップする
ステップ7:初めてのコミット
- GitHub Desktopに戻ると差分が表示される(緑=追加、赤=削除)
- 左下のメッセージ欄に
プロジェクトの説明を追加と入力 - Commit to main をクリック
ステップ8:GitHubにプッシュ
- 画面上部の Publish repository をクリック
- 必要に応じて「Keep this code private」をオン/オフ
- Publish Repository を押して完了
これで https://github.com/YOUR-USERNAME/my-first-project にリポジトリが公開されました。
次のステップ
- READMEをもう一度編集 → コミット → プッシュ
- 新しいファイルを作ってコミット
- GitHub Desktopの History タブで履歴を確認
トラブルシューティング
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| GitHubにサインインできない | ネット接続を確認。まずブラウザでgithub.comにログインできるかチェック |
| 変更が表示されない | ファイルを保存したか確認。Repository > Refresh またはアプリ再起動を試す |
| Pushがrejectedと言われる | 他の人が先にPushした可能性。Fetch origin → もう一度Push |
基本ワークフロー
- ファイルを編集・保存
- GitHub Desktopで差分を確認
- 説明的なメッセージを付けて Commit to main
- Push origin でGitHubにバックアップ
- 繰り返す
Steven Ge 作成(2025年12月7日)